「未来発見」で目標が明確に
学ぶ楽しさを広めたい
藤井玲緒(ふじいれお)さん
通塾情報
出身校 | 自由が丘校 |
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出身高校 | 東京都市大学等々力高校 |
部活 | 華道部、家庭科部、合唱部 |
夢・目標 | 教育プロデューサー |
進学情報
受験方式 | 夏秋AO |
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大学 | 慶應義塾大学 |
学部 | 環境情報学部 |
――[入学の〈きっかけ〉]母の勧めでオンライン説明会に参加
早稲田塾に入学したのは中3の11月頃です。母の勧めでオンライン説明会に参加し、即決しました。 私は中学受験も総合型選抜と似たような入試方式で合格しています。総合型選抜は一般選抜とは異なり、自分を深く見つめ直す試験。これから何を学び、将来どのような職業に就きたいかに直結する入試方法が自分には向いていると考えました。
――[刺激的だった〈未来発見プログラム〉] 学びの楽しさを思い出させてくれた貴重な経験に
入学して最初に受講したのが未来発見プログラム「ダイアログ&リーダーシッププログラム~対話学入門~」です。2ヵ月間にわたり、会話と対話の違いや、対話するうえで必要な論理的思考・傾聴力などを学び、身につけました。対話という身近な題材で実用性もあり、とても楽しくて充実した日々でした。 私は中学受験のとき、暗記ばかりの苦行に嫌気がさし、本来好きだった“学ぶこと”に疑問を感じていました。「学ぶって楽しい!」と思えたのは、本当に久しぶり。そして、やはり対話・対面だからこそ表現できる楽しさもあるのではないかと実感。この講座がきっかけで、探究テーマの深堀りと進路発見につながったので、とても貴重な経験でした。
――[私の〈受験ストーリー〉] 早稲田塾と並行し、力を入れた課外活動
早稲田塾と並行し、時間をかけてさまざまな課外活動にも取り組みました。 まずは高1の11月から高2の6月にかけてカナダへ留学。私が通った現地校では、ビジネスやマーケティング、写真など少し変わった副教科があり、自分が探究したい好きなものを選べます。学んだ内容はもちろんですが、日本ではあまり聞かない教科という意味では教育現場の視点からも新鮮に感じました。 帰国後は、「楽しい学びとはどういうものか」を自分なりに考え続け、中・高校生を対象にした教育イベントをオンラインで実施。日本の教育の未来についてみんなとディスカッションし、自分と同じように学びの楽しさを求めている人たちと思いを共有できたのは自身の糧になりました。また、日本国内の学校で行われている探究学習を知りたいと思い、小学から高校まで何ヵ所か足を運んで探究カリキュラムの教材を作成している方々に取材させていただいたこともあります。各学校によって多彩なカリキュラムが編成されておりとても興味深く、学校の理念によって取り組み方もさまざま。やはり実際に足を運んで確かめるのは大切だ、と感じました。 自分の目で直接見て吸収することで、学ぶ楽しさについての探究の深堀りはもちろん、進路決定や提出書類のブラッシュアップにとても役立つ活動ができたと思っています。
――[大学・学部を選んだ〈理由〉]やりたいことを自由に学べる環境
SFCを選んだ一番の理由は、学年などの制約をあまり受けずに履修する科目を選べるからです。多岐にわたる学問から、自分のやりたいことを自由に勉強できる環境が魅力的に感じました。また、高校生を対象とした探究学習のサポートを行うプロジェクトがあるので、ぜひそれに参加してみたいです。 私は早稲田塾と課外活動で、「探究学習を通して学生たちに学ぶ楽しさを伝える」というテーマを追究してきました。その経験を踏まえ、大学では3つのことを学んでいきたいと考えています。 1つ目が、探究学習において大事な“仮説を立てる”力を養う教材開発。2つ目が学校独自のカリキュラム作成。これは、探究学習を行う学校によって人材不足や時間がないなどの課題を解決したくて思い立ちました。3つ目が、2で課題解決したケースを他学校に共有する仕組みづくりです。 目標は明確なので、今から大学で勉強するのが楽しみです。
――[将来の〈夢〉] “学ぶ楽しさ”を広める教育プロデューサー
将来の夢は、探究学習を通して学ぶ楽しさを伝える教育プロデューサーになることです。プロデューサーとして、画一的な探究学習ではなく、アイデアを散りばめたものも実践したいです。たとえば教材開発なら、誰でもよく知っているミステリーアニメを応用して推理力を養うとか。臨床教育学を学び、学校の先生と共に現場を観察しながら作成していこうと思います。 早稲田塾で得た知識や経験はとても大きなものでした。特に、自分の意見を押し通すのではなく、さまざまな意見を聞き、良いところは吸収できるようになったのが一番成長した部分。他人を尊重することを忘れず、自分らしく、学ぶ楽しさを世の中に広めていきたいです。